2011年08月31日

収入と所得と課税対象額の違い2

収入と所得と課税対象額の違い1

でサラリーマンを例にとって、給与をもらっている人の

「収入」
「給与所得控除」
「控除額」
「課税対象額」

を見てきた。

注目すべきは源泉徴収票には
「課税対象額」という項目がないことだ。


所得−控除=課税対象額
課税対象額×税率=所得税額

この両方のキーワードになるのが課税対象額だが
この数字がはっきりと納税者にわかる仕組みにはなっていない。
そのために「いくら税金を支払っているのか」という意識が
なかなか根付かない。

では今度は自営業の人の場合の
「収入」と「所得」と「課税対象額」を見てみる。

「収入」は年間通しての売上金額である

「所得」は上記の「収入」から「経費」を
引いた金額のことをさす。

※サラリーマンの場合には「給与所得控除」として
 国がいくらと決めているが、自営業の場合には
 これがない。

※また自営業で青色申告をしている場合に限り
 年間最大65万円の「青色申告特別控除」という
 制度がある。

この「経費」の計上こそが節税の最大の肝であり
最も大事な部分であるが、サラリーマンが得る
「給与所得」の場合には裁量の余地が全くない。

自営業の場合には受け取るものが「事業所得」となり
ここに裁量の余地がある。

なお自営業者の場合にも

「収入」−「経費」(+青色申告特別控除)=「所得」の算式の後に
「所得」−「所得から差し引かれる金額(控除額)」=「課税対象額」
が来る。

両者を分かりやすく比較してみる


【サラリーマン】=「給与所得」

@収入(額面の金額)
A給与所得控除(一定の割合で決められている)
B所得(@−A)
C控除(社会保険料や配偶者など、法律で決められている)
D課税対象額(B−C)


【自営業者】=「事業所得」

@収入(売上げ)
A経費(裁量の余地がある)
B所得(@−A)
C控除(社会保険料や配偶者など、法律で決められている)
D課税対象額(C−D)


サラリーマンと自営業者の決定的な違いがわかる。

それはAの部分でサラリーマンには「給与所得控除」があるが
自営業者にはない。

一方サラリーマンの経費は「給与所得控除」に全て含められていて
自動的に計算されるのに対して、自営業の場合には経費を
どこまで計上するかが、本人の申告に任されている部分である。


この両者に共通するCの「控除額」を目一杯使い、
そして日本の税制の「総合課税」制度を利用して
節税を目指す。


収入と所得と課税対象額の違い1
収入と所得と課税対象額の違い3

posted by 近江商人 at 22:44| Comment(0) | 日本の税制度 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

収入と所得と課税対象額の違い1

まず最初に知っておくべきことは、
「収入」と「所得」と「課税対象額」の違いだ。

一見似ているようで、この「収入」と「所得」と「課税対象額」
は税金を考える上で全く違うものだという事を、
知っておく必要がある。



代表的な例として、サラリーマンの場合を見てみる。

「収入」はずばり給与の額面金額そのもの
年俸制であれば、1月から12月に支払われたもの。
月給製であれば、月々の月給とボーナスを合計したもの。

「所得」は上記の「収入」から「給与所得控除」
を行ったあとの金額のことをさす。

※「給与所得控除」とはサラリーマンの経費として
  国が大体これぐらいと決めている金額のこと。
  実は意外と金額が大きい。

「控除」の詳細については、別に説明するが、
大まかにイメージを掴んでもらうために

「控除」≒本人が最低限生計を維持するのに必要な出費
     家族を養ったり、税金をかける対象として計算しない金額

という風に把握してもらえばよい。

この「収入」−「給与所得控除」=「所得」の算式の後に
「所得」−「所得から差し引かれる金額(控除額)」=「課税対象額」
が来る。


もし時間があれば、一番直近の「源泉徴収票」
(年末調整の時にもらうやつ)を参考にしながら
見てもらいたい。


支払金額  給与所得控除後の金額 所得控除の額の合計額 源泉徴収額
 (A)        (B)             (C)           (D)


(A)>(B)>(C)>(D)
 
特殊な雇用形態でない限り、上のような記載になっているはずだ。

注目すべきは源泉徴収票には「課税対象額」という項目がないことだ。

収入と所得と課税対象額の違い2
収入と所得と課税対象額の違い3

posted by 近江商人 at 17:33| Comment(0) | 日本の税制度 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年08月30日

お金のことについて考えてみよう

私は学生時代に勉学そっちのけで趣味に突っ走り、
その傍らアルバイトをしまくった。

その結果、その辺のサラリーマンと変わらないぐらいの
収入を得て、税金がかかってくるわ、親の健康保険の
扶養対象から外れそうになるわ、というところで
いろいろと調べ、税務署に相談に行った。

さらに働き始めてから、ほとんどを人事マン、経理マンとして
過ごしているため、人生の節目節目でのお金の動きについて
知識を得ていった。

その過程で驚いたことは、知っていることと、知らないことで
税金がこれほど違ってくるのかということである。

また一般的に書籍などで教科書的に書かれていることと
実際の運用が違う場合が多いこと。

さらに法律のグレーゾーン(解釈がわかれる)が
お金について、驚くほど違うということである。

税制度や節約、お金の話は積極的に自分から情報を得て
実践していかなければ、損である。

「正直者は馬鹿を見る」というのが、現在の税制度であるので
世の中のお金にまつわる話、「ゼニの話」を制度と実体験に
基づいて書いていく。

なお、一点だけ注意して頂きたいが、税務署や税理士によっても
解釈がわかれるケースがあるので、その場合には
専門家の指示に従って欲しい。

このブログでは生活の知恵ともいうべき知識を知ってもらうことで
マネーライフの向上を目指す。
posted by 近江商人 at 17:56| Comment(0) | はじめに | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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